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永石公認会計士事務所
 2003年~2007年の4年間、米国アラスカから南米最南端まで19ヶ国を巡り、帰国後は日本で唯一の「南米がわかる公認会計士」として活動中。
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2007年04月27日

サンパウロの高野書店の高野さんとの思い出

38140.jpg ブラジルのサンパウロにある高野書店の高野泰久さんが、4月21日に肝臓ガンのため亡くなったことを、友人からのメールで知りました。66歳でした。

 高野さんとの出会いは、約2年前に、私がブラッと高野書店に行ったことが始まりでした。その時、見ず知らずの私を暖かく迎えてくれて、いろんな話しをしてくれました。

 そして、その時に感じたことを当Blogで書いたところ、約1年後、私が再び訪問した時に、そのことを大変喜んでくれていて、私の文章を印刷して、お得意さんなどに配っていたそうです。これを聞いた時、本当にうれしかったです。

 2005年3月30日【外国での書店の役割】

 最後に高野さんと会ったのは4月3日。その時は少ししんどそうではありましたが、将来の夢や、来年に迫ったブラジル移住100周年についての思いなどを、約1時間以上も話してくれました。

 たとえば、「春のセンバツ高校野球で、『21世紀枠』というのがあるんだけども、来年1回だけでも『ブラジル移住100周年枠』というのを作ってもらえればうれしいなあ・・・」などと語っていました。

 その後も何度か電話で話しをしました。そして、最後の電話は4月12日だったと思います。その電話で、高野さんにある方を紹介してもらったのですが、それについてお礼を述べると、「気にしないで下さい。それが私の仕事ですから・・・」とおっしゃっていました。これが私に対する最後の言葉でした。

 その言葉を聞いた時に、私は二つのことを感じました。

 第一に、高野さんは書店経営という仕事と同時に、実は、人と人をつなぐという重要な役割を担っていたのだなあ・・・と確信しました。それだからこそ、多くの組織から要職を頼まれるのでしょう。高野さんの素晴らしい人柄のなせるワザだと思います。

 第二に、仕事というのはお金儲けに直接関係することだけではなく、その人の役割や使命、その人にしかできないこと、その人がやりたいことも仕事なのだと思いました。だからこそ、高野書店には売れ筋の流行を追うような本が少なく、あまり出回っていない希少な本が多いのでしょう。ここにも高野さんの思いが感じられます。

 高野さんが亡くなられた今、ブラジル日系社会、あるいはブラジルと日本の間の、人と人を結ぶ重要な接点が失われたような気がしてなりません。

 高野さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

写真は、高野書店。
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Posted by 永石公認会計士事務所 at 01:04Comments(4)ひと