プロフィール
永石公認会計士事務所
 2003年~2007年の4年間、米国アラスカから南米最南端まで19ヶ国を巡り、帰国後は日本で唯一の「南米がわかる公認会計士」として活動中。
アクセスカウンタ
オーナーへメッセージ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 8人
  このブログでは、ブラジルをはじめとする中米や南米の投資に役立つ情報を、皆様と同じ目線でできるだけわかりやすい言葉で執筆します。

2006年03月01日

国境越えにウンザリ

22508.jpg 2月17日にチリからアルゼンチンに入り、リンゴ農園を営んでいる今井さんのご家族に会いに行き、晩夏のアンデスをドライブして、12日ぶりにチリに帰ってきました。

 チリとアルゼンチンの国境はこれまで幾度となく越えてきました。今回越えた国境は、アルゼンチンのサン・カルロス・デ・バリローチェ(San Carlos de Bariloche)からチリのオソルノ(Osorno)に抜けるアンデス越えでしたが、さらにここは1ヶ月前に越えているので、要領もわかっており、楽勝のつもりで通過しようとしました。しかし・・・予想に反して大変な思いをしました。何が大変だったって・・・?車の中の荷物検査です。思い出しただけで、今でも腹立たしいです。

 最初の悪夢は、アルゼンチン出国検査でした。
         ******************************

 いつものように、移民局でパスポートにスタンプを押してもらって「人」の出国手続き、税関で「車」の出国手続きをしました。ここまではいつものように楽勝です。後は車に乗って出国するだけ・・・と思いきや、いかにも愛想と人相の悪い税関の捜査官が「車をチェックします」。

 これまでも車のチェックそのものは必ずあったのですが、「トランクを眺めて終わり!!」ということが多かったのです。「あぁ、いつものチェックねっ」と安心したのが間違いでした。

 「荷物を全部降ろせ」「カバンを全部開けろ」と一昔前の役人のようにえらそうに命令し続けます。そして、車のボディーはガンガン叩くわ、麻薬捜査犬に土足で車の中に入られクンクン匂われるわ・・・。約10分後、「ありがとう」の言葉もなく、「行け!」。

 「行け!」と言われても、私は長旅をしているので全財産を運んでいます。ものすごい荷物です。「よくこれだけの荷物がトランクに入ったなあ・・・」と思うくらいです。だから、荷物を出すのは簡単ですが、入れるのは軽く20分以上はかかります。出すだけ出して、えらそうに「行け!」って言われても・・・。ああ、この文章を書きながら、また怒りがこみ上げてきました。

 実は、その場で半分切れそうになったので、その捜査官の写真を撮ってBlogで公開しようと思いましたが、「また何かいちゃもんをつけられるかもしれないので、やめとき!」と妻に止められました。

 なんかやりきれない気持ちのまま車を進めていると、今度はチリの国境に到着しました。そこではさらなる悪夢が待っていました。

==============================

 アルゼンチン以上にたくさんの人数で、さらに徹底的に捜査されました。全ての荷物をきれいに台の上に置き、車をスッカラカンにした上で、3人の捜査官と1匹の麻薬捜査犬が徹底的に調べました。次に、車を別のところに運び、車の底に潜り込んでいました。その間、私には質問の嵐。ホント、もうウンザリです。

 周りにはたくさんの人だかり。「かわいそうに」という同情の目と、「何か悪いことしたのかな」という蔑む目が、私を見つめていました。

 約30分間、根掘り葉掘り調べた結果、一人の捜査官が「残念そうに」横に首を振りました。きっと、目をつけたヤツが麻薬を持っておらず、手柄を立てられなかったので「残念そう」な表情になったのでしょう。

 本当にウンザリだったのですが、逆に言うとこれはネタになります。調査後、さっそく調査官を全員集めて、どうしてこんなに徹底的に調べるたのか、聞いてみました。

 「パラグアイのナンバープレートをつけているから」というのが、その理由です。パラグアイは南米の香港のような国で、世界中からたくさんの商売人がやってきて、安い商品が売り買いされています。貿易が頻繁に行われているので、それに伴い、麻薬もたくさん行き交っているそうです。だから、パラグアイナンバーというだけで、徹底的にマークするそうです。そう言えば、パラグアイに移住されたある日本人も、アルゼンチンやチリに旅行に行った時に、今回のように徹底的に調べられたことがある、とおっしゃっていました。

 「車はパラグアイかもしれませんが、でも、僕たちは日本人です。日本人は世界中でとても信頼があります。あなたたちは、もっと日本人を知るべきです」と言うと、それについては反論しませんでした。彼らは、パラグアイナンバーという形式面だけで容疑をかけ、誰が乗っているかということは関係ないようです。この国境を他の日本人が通過する際、この言葉を彼らに覚えておいてもらうことを期待します。

 ただ、チリの捜査官はアルゼンチンの捜査官と違って、出した荷物をトランクに戻そうとしてくれたし(ただしフリだけでしたが)、捜査した理由も言ってくれたし、最後に「ありがとう」と言ってくれました。ちょっとだけ救われました。

 しかし、パラグアイという国は南米で信頼がないのですね。旅をしていて感じるのは、今回の件に限らず、アルゼンチンやチリの人たちは、パラグアイをかなり下に見ているような気がします。パラグアイのナンバープレートは、外国ではかなり目立ちます。普通に走っていても、冷やかされることも多いです。これから先も、この車で外国を走ります。たくさんの国境を越えます。どんな目にあうことやら・・・

 「日本の国旗をつけて走ったろうかなあ・・・」と考えている今日このごろです。

写真は、私の車を徹底的に調べた麻薬捜査犬。捜査官に「探せ、探せ・・・」と耳元で言われ続け、私の車をにおい続けましたが、ついに何も発見できず。終わった後、「ないもんは見つけられへんやん・・・」という顔で呆然としていました。犬に罪はありませんので、一緒に記念撮影して和解しました。しかし、この写真を見ると、やっぱり私はちょっと怒ってますねぇ。
※クリックすると大きくなります

同じカテゴリー(国、町、村)の記事
G20で外面のいい日本
G20で外面のいい日本(2008-11-17 12:31)


Posted by 永石公認会計士事務所 at 06:21│Comments(1)国、町、村
この記事へのコメント

大変ご愁傷様です。
パラグアイナンバーは例えば日本で軽自動車に乗っている時のような感覚でしょうか。
日本の旗、こんどは賊に襲われるんじゃないかなと心配してしまいます。
シンガポールナンバーでマレーシアに行くと結構危ないです。
Posted by 岩田 弘志 at 2006年03月11日 16:53
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。