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永石公認会計士事務所
 2003年~2007年の4年間、米国アラスカから南米最南端まで19ヶ国を巡り、帰国後は日本で唯一の「南米がわかる公認会計士」として活動中。
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2006年11月10日

パラグアイが日本からの巨額融資をなぜ断ったのか?

32903.jpg 昨年(2005年)の10月末から11月上旬にかけて、パラグアイのニカノル・ドゥアルテ・フルトス大統領が日本を訪問して、当時の小泉首相と京都で会談しました。その時に、日本は手土産として、1億9600万ドル(約231億円)もの巨額の融資を約束しました。しかもその条件は、「0.7%の低利息、40年間の長期返済」というもので、パラグアイにとってすごく有利な条件です。

 巨額の財政赤字をかかえている日本が、あまり国益を考えず、海外にお金をばらまいている状況については私も疑問を持っているのですが、それについてはここでは置いておきます。

 問題は、こんなに有利な融資案件を、最近になって、パラグアイはなんと断ってきたのです。というのも・・・
         ******************************

 現職大統領の再選を阻止するために、議会が一丸となって大統領が提案する案件を全て否決しているからです。

 パラグアイは現在、なかなか職が見つからず、不況の真っ最中です。もしこの融資を受け入れると、これをイグアスダムの建設に充てられ、約1500人の建設労働の需要が発生し、景気浮揚の起爆剤になる可能性も秘めていたと言われています。それだけに大統領は、「反対派は社会的混乱を起こしている非愛国者で、その結果多くのパラグアイ人が被害を受けている」と主張しています。

 パラグアイ人は、ラテン諸国にありがちな「自分のことしか考えない」という面があります。だから大統領に反対している政治家は、「たとえ国民のためになっても、自分の利益にならないのなら反対する」と考えたのでしょう。また、パラグアイ人はとてもプライドの高い国民と言われています。「別に日本に融資してもらわなくても、自国で何とかできる」とも思ったのかもしれません。

 でも現実は、パラグアイは南米の貧乏国の一つです。世界経済フォーラムの競争力ランキングによると125か国中106位で、南米主要10カ国の中で最下位です。そして現実は、日本のODAがパラグアイ国の経済にかなり貢献しています。しかし、政治家たちの利己主義と変なプライドが、パラグアイの現状を作っており、その結果、国民を泣かせているのかもしれません。本来、政治家は国民のために働いているはずなのにねえ・・・。

写真は、パラグアイの日系人草野球。私もたまに参加させてもらってます。
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Posted by 永石公認会計士事務所 at 04:48│Comments(1)国、町、村
この記事へのコメント

車の輸出の仕事していてアフリカはよく行くので
パラグアイの話興味深く読みました
Posted by 中古車輸出業の実務講座 at 2006年11月16日 10:37
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