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永石公認会計士事務所
 2003年~2007年の4年間、米国アラスカから南米最南端まで19ヶ国を巡り、帰国後は日本で唯一の「南米がわかる公認会計士」として活動中。
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2008年08月21日

キューバの外貨不足が深刻化

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 オリンピックの野球では、惜しくも韓国に負けて準優勝だったキューバ。カリブ海沿岸諸国では、ジャマイカと並んでメダル獲得の常連国です。北京オリンピックでも、金2、銀11、銅11で、金メダルこそ少なかったものの、合計24個は立派な成績だったと思います。

 しかし、キューバの経済の方は、好調とは言えないようです。

 すなわち、対外債務の支払いに必要な外貨が不足しているため、輸入代金を期日までに支払うのが困難になってきました。そうなると、輸出国はキューバ向け貿易保険に新規で加入できなくなるため、事実上、キューバへの輸出がストップすることになります。

 これだけ資源高の世の中なのに、なぜ豊富な資源を保有するキューバが、外貨不足に陥ったのでしょう。

 主な輸出産品のニッケルは、昨年まで高値をつけていたのですが、今年以降、世界で複数の鉱山が稼動を始めるため、供給過剰が見込まれるので、昨年の最高値の30%強まで価格が下落しています。

 また、近年、価格が上昇しているサトウキビも、キューバでは数年前から大減産しており、その波に乗れませんでした。

 さらに、主食であるコメの生産量も大幅に減っており、近年はますます輸入に頼っています。

 そして忘れてはならない要因が、長年にわたるアメリカによる経済制裁です。ここにきて、ボディーブローのように効いてきたのかもしれません。

 これらに代表される複数の要因より、外貨準備高が急激に不足し、輸入代金の支払いが難しくなってきたようです。

 ただ、キューバは、石油経済が絶好調のベネズエラや、オリンピック景気で沸く中国ととても仲がいいので、経済支援を通じて何とかしてくれるだろう、という予測も成り立ちます。

 ここ最近のキューバは、決して経済的に悪くはありません。中国やカナダなどからの投融資や、ベネズエラの医療支援のせいで、2003年以降、連続して経常黒字を確保していますし、GDPも2006年は12.5%、2007年は7.5%を記録しています。

 外国に輸出する場合は、その国の経済状況だけではなく、十分な外貨を持っていて支払能力があるかどうか、をよく見極める必要があります。それと、債権を多く残さずに、なるべくこまめに資金を回収することも重要です。特にラテンアメリカに対しては、期日を過ぎるとすぐに催促するなど、こちらからマメにアクションを起こして、相手になめられないようにすることも大切なことだと思います。

■主な関連記事:

国境越えにウンザリ

 【↓ オリンピックで大活躍のキューバの経済をもっと知りたい!と思われる方はクリックを!】
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Posted by 永石公認会計士事務所 at 23:39│Comments(0)キューバ
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