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永石公認会計士事務所
 2003年~2007年の4年間、米国アラスカから南米最南端まで19ヶ国を巡り、帰国後は日本で唯一の「南米がわかる公認会計士」として活動中。
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2008年09月03日

パラグアイが台湾から中国寄りに

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 南米の中心に位置するパラグアイは、南米で唯一、台湾と外交関係を持っている国です。

 パラグアイを車で走ると、台湾からの援助によって建てられた施設をいたるところで見かけます。そこには、台湾の旗や中国語のような漢字が書かれているので、すぐに目につきます。

 パラグアイに対しては、日本も多額の援助を行っているのですが、日本は良くも悪くも、「草の根」と言って、控えめにしかアピールしないので、どれが日本の援助によるものか、よくわからなかったことが多かったです。

 ところが、台湾はこれでもかというくらいアピールしていたので、パラグアイの人にとってはそれが大変わかりやすかったようで、私はそのことにとても歯がゆく感じたものでした。

 一方で、パラグアイ国内には台湾からの移住者がたくさん住んでいました。彼らは、中華レストランを経営したり、医者や弁護士などの仕事についている人もたくさんいます。台湾国内が、中国との関係で不安定だけに、パラグアイのような外交関係のある国に計画的に移住している人も多いようです。

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 これだけの良好な関係を保ってきた台湾に対して、パラグアイの新大統領ルゴ氏は、今後、台湾の国連加盟を支持しない方針を明らかにした、と報じられました。

 先月8月14日に、パラグアイを訪問した台湾の馬英九総統が、ルゴ大統領と会談した時には、当面の良好な外交関係維持で合意したばかりでした。

 なぜ、このようなことになったのでしょうか?

 パラグアイは、国内の産業に乏しい国なので、日本や台湾などの援助に頼っているのが現状です。台湾と外交関係を保っているのも、台湾からの援助が目的の一つであることは間違いないでしょう。

 ここからは推測の域を越えませんが、もしかしたらパラグアイは、台湾からの援助の増額要求の駆け引きのために、そのような方針を打ち出したのでは・・・と考えられます。

 もう一つ考えられるのは、経済的に絶好調な中国との関係強化です。これまでは、好調だった台湾との関係を良好に保っておれば、援助によって何とか生き延びられていましたが、これからは、中国とも仲良くしたいという意図が働いたのかもしれません。

 パラグアイは、南米の中でも貧乏な国の一つです。それだけが理由ではないでしょうが、外交に対してはとてもしたたかです。いかに援助を引き出すかを考えて、うまく交渉します。その点は、本当に立派だなあ、と思います。

 日本も、外国に対してお金を出すだけではなく、その国で効率よく使われているのか、日本の国益に叶っているのか、をきちんと考えて、援助してほしいもんです。

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パラグアイの三大特産物

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Posted by 永石公認会計士事務所 at 18:48│Comments(0)パラグアイ
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